夏に注意してほしいことこのページを印刷する - 夏に注意してほしいこと

★痛み止めの貼り薬(塗り薬)

 腰痛や筋肉痛に貼り薬や塗り薬を使うことがありますが、使ったところに日光にあたることで光線過敏症が生じることがあります。特に紫外線が強くなる7月、8月は要注意です。お薬の成分によるので、お手持ちの貼り薬や塗り薬に日光や紫外線に関する注意書きはないか、今一度確認しましょう。

 光線過敏症の症状は、薬剤を使用したところの発疹、かゆみ、赤み、腫れ、水ぶくれなどです。症状は、日光にあたった後、数時間から数日で現れます。薬をはがして数週間たって日光にあたり発症することもあります。症状が出た場合は、すぐに貼付剤の使用を中止し、医師の診察を受けてください。

★脱水とドリンク剤とお薬

 ドラッグストアやコンビニで見かける夏のドリンクに、スポーツドリンクや経口補水液オーエスワンがあります。どちらも水分補給に効果的ですが、脱水のときはオーエスワンです。

 オーエスワンはナトリウムやカリウムの量が多いのがスポーツドリンクと違う点になります。運動のあとはスポーツドリンク、脱水気味や下痢・嘔吐など病的な水分不足のときはオーエスワンと覚えるとよいでしょう。

 脱水の初期症状は皮膚のかさつきや唇・口の中の乾燥、爪を押した後すぐにピンク色に戻らないなどです。

 脱水に注意しなければならない薬剤もあります。メトホルミン(メトグルコ)錠を服用中に脱水状態になると、体が酸性に傾き頭痛、吐き気、嘔吐、筋肉痛、意識障害などを引き起こすことがあります。利尿剤や高血圧のお薬などは体内の水分を排泄する働きがあるため、脱水症状を起こしやすくなります。喉が渇かなくても意識してこまめに水分を補給しましょう。

 くれぐれも脱水対策といってビールをのまないように。アルコールの分解に体内の水分が利用されるので脱水が悪化します。

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