院長挨拶このページを印刷する - 院長挨拶

院長
独立行政法人 国立病院機構
熊本南病院 院長
長倉 祥一


熊本南病院のホームページを訪問していただきありがとうございます。

 コロナ感染症が5類になってもうすぐ1年となります。能登地震や大事故など年が明けてまもなく起こった様々なことでいろいろと対応しているうちに気付いたら新年度が始まっていました。熊本地震の時に全国から応援をいただき今回も石川県の皆さんに何かできないかと考えながら、NHO病院の一病院として看護師派遣と薬剤師派遣を行いました。
医療チームの派遣も考えていましたが、ある程度落ち着いたということでいったん支援は終了しました。災害から3ヶ月経ちましたが、まだ十分な復興はできていないようです。
熊本地震と比較しても遅い復興だと思います。今後我々は適宜必要なことを支援していくつもりです。災害に強いNHO病院としてできることを考えていきたいと思います。

さて、新しく迎えた職員は現在オリエンテーションの真っ最中です。私も先日は熊本南病院の方針など地域医療構想調整会議で行った話を中心に話しました。さらにこれからの役割について少し考えてみました。宇城・宇土医療圏は医師少数区域にあたり、熊本南病院は地域の中核として医師・看護師を維持していかなければならない病院です。如何に医師や看護師を集めるかここが重要な問題と考えます。人口減少は少しずつみられていますが、しばらくは高齢者人口が横ばいで推移します。私たちが診ている患者さんの8割は高齢者です。2040年ぐらいまでは患者数が減らない計算ですが、働き手の急激な減少が今後起こってきます。働き手不足のために病床を縮小せざるを得ない時期がやってきます。
どのように働き手を確保していくかそこが次の地域医療構想の課題となるでしょう。今年我々は病院のテーマとして熊本南病院の魅力発信を掲げました。しっかりと自分たちの役割を考え、地域に貢献できる病院でありたいと思います。働きたい病院に挙げられるよう頑張っていきますので、今年度もよろしくお願いします。
病院長 長倉 祥一